脚本の世界
脚本の世界
小説と脚本の違い
基本お話を創るという意味では同じような分野ですが、小説は簡単にいうと、状況や感情 などを独自の「ナレーション的」なもので表現していくものに対して、脚本は状況や感情 などは基本的に表現せずに、シュチュエーションと台詞のみで構成される。小説はある意味 完成形(本にして出すには校正とか入るにしてもそこ通れば、販売できます)が 脚本は完成形でないため、他の人の手が入ります。演出とか、演者の空気感、映像技術者などを得て 動画化されてはじめて世にでるものであり、ある意味脚本は動画化されてなんぼの世界です。 演劇やボイスドラマに向いたものが脚本であり、小説は「朗読」ぐらいにとどまる世界です。 私はシナリオセンター基礎課程の卒業生であり、本当に基本的な脚本を習いました。 世界観的にはまだまだ脚本は不自由な世界であり、脚本家になるには、なにかのグランプリに 出続けて大賞を取るなどして実績をとりつつ、どこかのスクールに所属して10年、20年と コネを持ち続けて、やっと0.001%が脚本家になれる世界です。本当は自分はその閉塞感が イヤで、自分で「自分の映画館」を個々に作り上げるような世界が見えるように考えていましたが 基本、映像動画化は莫大なお金がかかるのと、収支が合わないので、ひろゆき氏のおっしゃるとおり 石油王か本当に有能なクリエイターだけが作れる世界観です。もともとが大博打の世界観です。 ただ、私はそこそこお金かけて、10本の自作の漫画紙芝居動画を作成しました。その中には80分 60分と映画級に長い作品もあります。思い出したくもありませんが100万は使いました。 100万以上使っても、この映像レベル?というものではありましたが。趣味でやるならいいです。 ただ、これを商売にしようという考えはいくらお金はたいても、ペイできないと思います。 実は、私のやった10本。個人レベルでは他の方はマネができないとおもいます。 お金があって、趣味に自作の脚本あるんだよね。という人だけができます。自費出版的な考えですね。 趣味で本、出版するのでも300部とかでまだ100万とかするのではないでしょうか。 そういう世界なので、自分の作品を映像化しよう、漫画動画化しよう。という方はお金は稼ぐのは 簡単ではありませんよ。ということだけは申し上げたいと思います。そこそこね、動画編集したい 映像創りできるってクリエイター多いと思うので、もし、悩まれていたらご一報ください
ジャンル
推理
既存のテレビ界がこれでもかーこれでもかーとやり続けたジャンル。推理もの。
「古畑任三郎」「相棒」「踊る大走査線」「科捜研の女」「刑事貴族」
まあ、日本のドラマ、半分以上が推理ものを動画化したものですよね。
あまりに皆さんやりすぎて、個性の出た作品はなかなかでてこない。もしくはさざえさん
みたいに、ネタ提供の原作者がいる世界かもしれませんね。
でも、趣味でやる部分では「自由」です。存分にクリエイトしてみてください。
ただ、この分野で気をつけないといけないのは「話に穴があってはならない」こと。
殺害トリックが実現可能か?ありえない設定ではないか、話の進行は適切か。
自分で自己満足で創ってパソコンに眠らせるならいいですが、どこかのグランプリに
だそうものなら、100回以上見直して、埃1つもない状態にしなければならないので
そこそこ神経のすり減る作業となります。ここが「推理もの」で乗り越えなくてはならない壁です
恋愛もの
このジャンルもかなりやりましたね。90年代全盛期では、恋愛ドラマ多かったですね。
ほとんどの設定はやりつくしたので、なかなかこのジャンルで新しい形の恋愛ものは
至難の業でしょう。
ノンフィクション、
ノンフィクションは事実をどう扱うか。によりますね。実際、リアルってそんなに面白い
展開ってない。どこを視聴者に注目してもらいたいかによります。またノンフィクションを
面白くするためにフィクションにするというものも多いです
SFもの
バックツーザフューチャーやどらえもん、過去にいく、未来にいく、時間がとまる、火星にいく
これも大体の設定やりつくしましたね。未来という分野ではAIが大分浸透してきたので、
その世界観で何やるかでしょう。
ホラー
感染もの、殺人鬼もの、災害もの、ゾンビもの。いろんな分野ありますが、これもたくさん
今まで描かれてきましたね。今の時代だからのホラーも作り出せそうですが、これも新規参入は
至難の業ですね。
時代劇
最近では日本もあまり侍劇は見なくなりましたね。昔は「水戸黄門」「暴れん坊将軍」
「三匹が斬る」そしてNHKさんの「大河ドラマ」。沸いていましたが、ゲームとかで
「三国志」や「信長の野望」とか好きだった方は、フィーチャーするもいいでしょう
転生もの
2020年代の新ジャンルとして、「生まれかわったらXXだった」というテーマは
確立されましたね。ただ、皆さんがあまりにこのジャンルをやりすぎて、目新しさは
なくなりましたね
脚本のポイント
台詞だけでパーソナリティを出せるか。私の脚本の師匠、カールクローリー氏によく怒られたのは 次の2つ。「この人こんな台詞云わない」「監視カメラみたいな脚本どこが面白い?」です。 脚本は小説と違って、状況説明がほとんどない。「唇を30度ねじ曲げたかのような表情で云った」 なんて脚本は書かない。台詞だけでそのひとらしさをださなきゃいけない。だからその台詞なんだ。 を滲ませること。無駄なものはなにひとつとしてない。逆に無駄なものはあってはならない。 2つめは監視カメラは特別なところしかみない。24時間撮っても、一度も見られないこともある。 何もおきない監視カメラ。「敦はキャベツを並べ始めた。キャベツを次々と並べていく。おわったら 倉庫に戻り、今度はきゅうりを並べはじめた」そんな脚本はダメなのである。これに大きな脚本上の 重要な意味があったら別だ。ただ、勤務時間の実況やってもちっとも面白くない。ということ。 プロには脚本は最初の5ページを読むだけで面白い脚本かそうでないかわかるそうだ。 5ページ読んでなにも「起きていない」脚本は駄作とカールクローリー氏はいった。 それを正とするかは別として、ここを意識するとなかなかいいものがかける、そういうところです。